松永投手と大嶺投手がロッテ球団から戦力外通告を受けました。
大嶺の今後は未定。松永には育成契約を打診したそうです。

ロッテ松永昂大が来季戦力外、育成契約を打診 今季1軍登板なし(ニッカン)
ロッテは26日松永昂大投手(33)と来季の契約を結ばないことを発表した。育成での契約を打診している。

松永は大阪ガスから12年ドラフト1位で入団。中継ぎ左腕として1年目の13年から7年連続で40試合以上に登板したが、昨季は左肘痛で5試合のみの登板。昨年12月3日にFA宣言をした上で、今年の1月27日に残留が決定した。今季は1軍登板なし。通算成績は359試合に登板し、16勝15敗1セーブ、135ホールドで防御率2・91。

松永は今春、石垣島キャンプでは初日からブルペン入りするなど精力的に取り組んできたが、3月9日のオープン戦を最後に2軍調整となり、その後は1,2軍ともに公式戦登板なしに終わった。井口監督は7月下旬に日刊スポーツの取材に応じた際に「コンディションが上がってきてなくて、まだまだゲームに投げる段階ではないというところなので。なかなか計算できない状況になっています」などと話していた。


ロッテ大嶺祐太が戦力外、06年高校生1巡目 今季6月には4年ぶり白星も(ニッカン)
ロッテは26日、大嶺祐太投手(33)と来季の契約を結ばないことを発表した。沖縄・石垣島出身で、八重山商工を初の甲子園出場に導いた右腕は、06年の高校生ドラフト1巡目でロッテ入団。15年間で通算129試合に登板し、29勝35敗、防御率4・72の成績を残した。

大嶺は19年1月に右肘トミー・ジョン手術を受け、同年オフに育成契約に。20年8月に再び支配下登録された。今季はリリーフ要員として、5月下旬に1軍昇格。6月4日DeNA戦(横浜)で約4年ぶりの白星を挙げたが、6月11日巨人戦(ZOZOマリン)で1回4失点と打ち込まれ、その後は1軍登板はなかった。今季は8試合に登板し、1勝1敗、防御率4・09だった。今後は未定。


左の中継ぎとして活躍した松永。
1年目の2013年から2019年まで7年連続で40試合以上登板し、中継ぎの柱としてチームを支えました。
しかし2019年はシーズン途中に左ひじの炎症で2度の登録抹消となり、2020年は左ひじのコンディション不良でわずか5試合の登板に終わりました。
2020年オフにFA宣言するものの獲得を表明する球団はなく残留。
2021年は1,2軍とも公式戦に登板が無く、全く音沙汰の無いままシーズンが終わってしまいました。
左ひじの状態はそこまで悪いのでしょうか。
球団が育成契約を打診するということは治る見込みがあるのでしょう。
オリックス比嘉のように復活してくれると嬉しいです。

一方の大嶺。バレンタイン監督のスタンドプレーに翻弄され、順風満帆とは言い難いプロ生活でした。
2006年のドラフト会議では当初福田秀平(ソフトバンク→ロッテ)をドラフト1位で指名する方針だったものの、バレンタイン監督が突如大嶺獲得を主張したため直前になってドラフト戦略を変更。
ソフトバンクと相思相愛と言われていた大嶺を強行指名しました。
入団拒否という話もありましたが、バレンタイン監督が熱心に交渉し、キャンプ地を石垣島に移すことを決めるなど外堀を埋めた甲斐もあってロッテへの入団が決まりました。

2007年の西武ドームでのデビュー戦は5回途中5失点で降板しましたが、中島裕之を三球三振に取った剛速球はファンに夢を与えるに十分でした。
しかしその後は1軍になかなか定着できませんでした。
速球は素晴らしいのですが制球難、そして不安定なピッチング。
2015年にはようやく1軍に定着し、自己最多の8勝を挙げますが、その後はケガに悩まされることになります。
2019年1月には右肘内側側副靱帯損傷のため、靱帯再建術と鏡視下滑膜切除術を受けました。
全治12か月とのことでこの年はリハビリに専念。オフに育成契約となりました。
その後2020年6月に支配下登録に復帰し、2021年には4年ぶりの勝利を挙げました。
しかし全盛期の速球は影を潜め、6月の登板を最後に2軍落ち。その後1軍に昇格することはありませんでした。

怪我さえなければ、もっと大嶺は活躍できたでしょうか。
ソフトバンクにそのまま入団していれば、もっと活躍できたでしょうか。
大嶺ほど「もしも」を考えてしまう選手はいません。
残念な結果ではありますが、10年以上もプロ野球選手としてやれたのですから、立派なことだと思います。

大嶺がいなくなったことにより、石垣島キャンプはどうなるのでしょう。
もともと大嶺を獲得するために移転したようなものです。
石垣島は海がきれいですし、観光に行くのは良いですが、練習試合を組むのが大変です。
立派な施設があるとはいえ、2月の石垣島は沖縄本島に比べて雨が多いという弱点があります。
個人的には今後も石垣島でキャンプを続けてほしいものです。


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