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2022年1月の3連休を利用して青森県と秋田県を旅してきました。
第3回目は青森県の津軽半島を走るローカル私鉄。津軽鉄道のストーブ列車に乗車します。
古めかしい客車に揺られ、だるまストーブで暖を取りつつスルメを食べる。最高です。

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青森・秋田の旅3日目。
今日は津軽鉄道のストーブ列車に乗ります。
津軽鉄道は津軽半島の付け根に当たる五所川原から津軽中里まで北上するローカル私鉄で、戦後間もないころから毎年冬にストーブ列車を走らせています。
だるまストーブを積んだレトロな客車は冬の風物詩。これまで乗車する機会が無かったので楽しみです。
まずは弘前から五能線に乗車し、津軽鉄道の始発駅である五所川原駅に向かいましょう。





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30分ほどで五所川原駅に到着。津軽鉄道のホームに向かいます。
津軽鉄道のストーブ列車は普通列車として使用されるディーゼルカーが1両〜3両のストーブを積んだ旧型客車をけん引します。
客車に乗車するには普通乗車券のほかに特別料金としてストーブ列車券500円が必要です。
客車をけん引する普通のディーゼルカーに乗車する場合は特別料金は不要なので、地元客はディーゼルカーの方に乗車します。


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ストーブ列車は土日祝日に3往復しており、1本目の発車は五所川原駅9:35発。
東京からでは間に合わないので、昼の便に比べてやや空いているそうです。
そのため、この列車はディーゼルカー1両とストーブ列車の客車1両の短い編成でした。
さっそく旧型客車に乗車しましょう。


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レトロな客車に乗車し、昭和の時代にタイムスリップ。
と思いきや、客室入り口前に手指の消毒装置が・・・。
やっぱり今はコロナ禍です。


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9:35に出発。
空いているという噂でしたが、今日は団体やテレビの取材があるらしく、座席の半分が埋まりました。
なんとか窓際の席を確保し、車掌さんから行きの乗車券とストーブ列車券を買いました。


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これが客車内に設置されただるまストーブ。石炭をくべて暖を取ります。
なお、ストーブ列車ではお土産やスルメやお酒の車内販売を行っています。
スルメを買うとこのようにストーブで炙ってくれるサービス付きです。


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車窓は一面の雪景色です。
ああ津軽半島冬景色。


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金木に到着。太宰治の生家や、吉幾三の御殿があります。


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芦野公園を通過。桜の名所だそうですが、春はまだまだ先です。


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木製の壁に木の窓枠。とても味があります。
なお、経年劣化で窓枠がゆがんでおり、窓は開けられません。
アテンダントさんによると、「窓を開けると窓枠がゆがんでいて閉まらなくなるので開けないでください。昭和23年製の客車で隙間が多いですから、窓を開けなくても勝手に換気されますよー」とのことです。


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雪に埋もれた駅舎。


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10:20に終点津軽中里に到着しました。


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方向転換のため、最後尾から切り離されたディーゼルカーが先頭に移動します。


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雪の中で連結作業中。


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連結作業を終え、発車を待つストーブ列車。


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津軽中里の駅舎。


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ここ津軽中里は日本最北の私鉄津軽鉄道の終着駅。
私鉄としては本州最北端です。


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そろそろ帰りの列車に乗り込みましょう。歴史を感じる行き先表示です。


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ストーブ列車のヘッドマーク。そのものずばり、ストーブの絵です。


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ホームに停車中のストーブ列車。
何十年も変わらない光景です。


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10:48に津軽中里を出発。
帰りの列車はガラガラでした。車掌さんがストーブに石炭を継ぎ足しています。


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ストーブ列車に乗ったらこれを買わないと。
スルメと日本酒の極楽セットです。


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スルメを買うとこのようにストーブで炙ってくれます。
いいにおいがしてきましたよ。


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炙ったスルメを裂いてくれます。


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できあがり!


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日本酒をちびちびやりながら雪景色を眺め、スルメをかじる客車の旅。
贅沢だぁ〜〜。


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近年まれにみる大雪だったそうで、駅舎が埋まってしまっています。


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田んぼが広がるこの辺りは、一面の雪景色です。
気づけばもう終点です。スルメは思ったよりも量が多く、残ったスルメを慌ててほおばりました。


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終点五所川原に到着。
この味のある客車列車ともお別れです。


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車体が波打っており、それがまた歴史を感じさせて良いです。


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この列車は11:50発のストーブ列車として折り返します。
客車が2両増結されて3両になりました。1両のディーゼルカーではけん引しきれないので、ディーゼル機関車も連結されました。


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これまた味のある本社ビル。
味のある津軽鉄道の旅はこれで終わりです。
ストーブ列車はいつまで走るかわかりませんから、皆さま機会があればぜひご乗車を。


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さて、今日の目的地は武家屋敷街のある角館です。
弘前からは鷹巣に出て、秋田内陸縦貫鉄道に乗り替えとなります。
秋田内陸縦貫鉄道の始発駅鷹巣はオリックス中嶋監督の出身地。
こんな紙が貼ってありました。


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角館行きのディーゼルカーに乗車します。
普通乗車券よりも1日乗車券の方が安く購入できました。


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秋田の山奥に入ると猛吹雪になりました。


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阿仁合に到着。雪の中の小さな駅です。


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秋田内陸縦貫鉄道のディーゼルカーは豪雪に負けず、角館に向けて南下していきます。


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横殴りの吹雪です。


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豪雪地帯の比立内に停車。こんな場所でも乗り降りがあります。
厳しい土地ですから鉄道の果たす役割が大きいのです。


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雪山を走るディーゼルカー。


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吊り橋がありました。


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終点の角館に到着。雪は止みました。


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角館はJR秋田新幹線と田沢湖線との乗換駅です。
駅舎は観光地の玄関口んふさわしく整備されていました。
今日のホテルは駅の横にあるフォルクローロ角館です。


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角館は江戸時代から栄える城下町で、みちのくの小京都とも呼ばれています。
空襲を受けなかったおかげで江戸時代の武家屋敷群がそのままの形で残る、まさに奇跡の町なのです。
夕食を食べに行くついでに、夜の武家屋敷街まで足を延ばしてみました。


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黒い塀と立派な木々がどこまでも続く武家屋敷群。
特にライトアップはされておらず、誰も歩いていません。


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雪が舞う夜の角館はただただ静かでした。
あとは明日の朝、武家屋敷群を改めて散策することにしましょう。
私はその辺の定食屋で秋田名物比内地鶏の親子丼を食べ、ホテルに帰って就寝しました。