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2022年1月の3連休を利用して青森県と秋田県を旅してきました。
第4回目は角館の武家屋敷街を歩き、午後は男鹿半島のなまはげ館を見学します。

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東北旅行の最終日。すっきりと晴れましたが、昨日の午後から夜にかけて降った雪が積もっていました。
駅前のホテル、フォルクローロ角館を出て、角館の武家屋敷街に歩いていきましょう。


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角館駅から徒歩10分で武家屋敷街に到着。江戸時代に栄えた城下町で、みちのくの小京都と呼ばれています。
江戸時代の町割りが現代までそのまま残っているのは非常に貴重です。


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道の両側には江戸耳朶の武家屋敷の雰囲気を残す建物が並びます。
立派な門と、立派な松の木が印象的ですね。


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佐竹北家に仕えた中級武士、小田野家の武家屋敷。
小田野家からは小田野直武が出ています。平賀源内から西洋画の技法を習い、杉田玄白の解体新書の挿絵を担当した人物です。
残念ながら小田野家は夏期のみ見学可能なので、今は中に入れません。


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ここも立派な武家屋敷です。
河原田家は関ヶ原の戦い後に芦名氏の家臣として角館に移り、その後は佐竹北家に仕えたそうです。


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時刻は朝8時半。観光客は全くいません。
前の日から角館に泊まっている人しかいない時間帯ですし、この雪道ではやむを得ないかも。
ただ雪のおかげでアスファルトが埋もれ、ますます江戸時代へのタイムスリップ感が出ています。


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武家屋敷群には普通の住宅も建っています。
観光客が入ってこないように、表札には「非公開」と書いてありました。


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日が昇ってきました。


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武家屋敷街の中間地点付近。赤い郵便ポストが目立ちます。


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この形のポストは少なくなりましたね。


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木々に囲まれたまっすぐな道。電線が無いのがいいです。


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青柳家。ここは冬でも見学が可能です。


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立派な門。まだ開館時間になっていませんから、後でまた来ましょう。


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青柳家は庭が広く、立派な蔵もあります。


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武家屋敷街の南端付近まで歩いてきました。


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後ろを振り返ります。
降り積もった雪が朝の木漏れ日を浴びていますね。


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こちらも見学可能な武家屋敷、石黒家です。


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石黒家は田沢湖角館観光協会の説明によると、「角館の武家屋敷の中では、唯一、直系の子孫家族が母屋に住み続けております。住居として使い続けていますので、公開エリアは屋敷全体の半分程度です。しかしながら、ここ一軒のみ、随時、部屋に上がり、武家屋敷特有の内部を見学することが可能です。また、いつでもスタッフから、この屋敷の特徴などについて、口頭で案内説明を聞いていただくことが出来るので、角館の武家屋敷について理解しやすいと好評です」とのこと。
中に入るとおばあさんが説明してくれます。


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立派な掛け軸。


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ここは応接間です。


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生活感を感じる屋敷ですね。
朝イチで訪れたため畳がとても冷たいです。


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居間。


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いろりを囲んで食事をしたのでしょう。


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天井には煙を逃すための窓がありました。


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品のある和風建築です。
夏ならば窓から庭園も見られるのですが、あいにく雪が積もっていますから窓が閉まっていました。


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蔵の中では様々な文物が展示されています。


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論語の本や、久保田城本丸の図。


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江戸時代の角館の町割り。今とほとんど変わっていません。


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角館が産んだ偉人。西洋画家の小田野直武の展示です。
小田野直武と言えば解体新書の挿絵ですね。


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石黒家の庭。残念ながら雪に埋もれています。


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続いてもう一つの武家屋敷、青柳家に行ってみました。
こちらには現在人は住んでおらず、博物館のようになっています。


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青柳家伝来の槍。持ち上げるとかなり重いです。


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鎧などを展示しています。


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立派な鎧ですね。


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ここにも解体新書の展示がありました。


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解体新書は小田野直武の正確な描写があってこそなのでしょう。


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立派なお屋敷です。


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この建物は別の旧家を移築したもので、青柳家とは関係ないそうです。


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伝統的な旧家の佇まいを知ることができます。


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雪に埋もれた庭園。


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かつて青柳家の当主が集めたレコード類。

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蓄音機もありました。


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明治時代の政治家のブロマイド。娯楽が少なかった時代では、こうした有名人のブロマイドはアイドルの写真並みの人気があったようです。


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この庭園は雪が無い時に見たいですね。


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武家屋敷街の見学を終え、角館から男鹿へと向かいます。


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秋田から男鹿へは男鹿線の普通列車に乗車。
JR九州の列車のようなデザインで、蓄電池を搭載したハイブリッド列車です。


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男鹿駅から予約制の乗り合いタクシーであるなまはげシャトルに乗り、男鹿半島の山奥にあるなまはげ館へ。


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各地のなまはげがずらりと並ぶ様は壮観です。


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集落によってそれぞれなまはげのデザインが異なるので、見ていて飽きません。


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なまはげ伝承館では、実際になまはげと家の住人とのやり取りを再現してくれます。


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主人とのやり取りの後、なまはげは私に迫り、「酒飲みすぎてねぇがー?」と聞かれました。
「飲みすぎてはいません」と答えると、「来年もまた来るぞ!」と言い残し去っていきました。
なまはげとの誓いを守るべく、今年は飲みすぎないよう気を付けましょう。

なまはげ館の見学を終えた私はそのまま秋田駅に戻り、空路東京に戻りました。
冬の東北は夏にはない美しさがありとても良かったです。
ただ、庭園や遺跡などはやはり雪が無い時に見たいですね。
夏になったらまた訪れたいと思います。