
長野県伊那市にある高遠城址公園に行ってきました。
その美しさから「天下第一の桜」と称される、日本三大桜の名所の一つです。
ちょうど見ごろを迎えた高遠の桜をぜひご覧ください。
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2022年4月10日。長野県の茅野に前泊した私は、茅野駅前を9時20分に出発する臨時バスに乗って高遠に向かいました。
杖突峠を越えるこの路線は桜の時期や夏場の休日に運行される臨時バスで、今日は2台の運行でした。
1台目は観光バスタイプの車両。立ち席は無く、全員着席です。私も座りました。
2台目は通常の路線バスタイプで、立客多数の超満員でした。
9時20分発のバスは新宿からのあずさ1号に接続するダイヤとなっていますが、あずさから乗り継ぐと超満員の2台目に回され、座ることはまず不可能です。前泊した甲斐がありました。

茅野駅と高遠駅を結ぶバスは4往復。今年は4月17日まで毎日運行されます。
帰りのバスは渋滞が予想されるそうですね。私は高遠から茅野へは戻らず、飯田線の伊那市駅に抜ける予定です。

9時20分発のバスは高遠城址公園周辺で渋滞に巻き込まれ、10分遅れの10時20分に高遠駅に到着。茅野駅から1時間ほどかかりました。
高遠駅はバスの駅です。鉄道は走っていないのですが、国鉄バス時代の名残で交通の要所のターミナルは駅と称しています。
駅構内には窓口があり切符なども販売していたのですが、残念ながら2022年3月末をもって無人化されました。

高遠駅から高遠城址公園までは徒歩15分ほどです。
公園へは循環バスが20分おきに走っていますが、道路が混雑していますから歩いた方が速いと思われます。

とはいえ、高遠城址公園は丘の上。階段をえっちらおっちら登ります。

おお!桜がきれいだ!
この辺りは高遠城の楼門があったあたりです。
高頭城址公園への入園は有料ですが、ここはまだ公園ではないので無料です。

高遠の桜は「タカトオコヒガンザクラ」という固有種で、鮮やかなピンク色の花が特徴です。
公園に入園していないのにこの美しさ。期待が高まります。

高遠城址公園の入口は北ゲート、グラウンドゲート、南ゲートの3か所。
南ゲートは高遠駅から遠いので、メインの北ゲートに並びました。

桜に囲まれた高遠閣。休憩所として使われている古い建物です。

15分ほど並んで園内へ。

今日の高遠城址公園は八分咲き。2日前は三分咲きでしたが、初夏を思わせる陽気のせいか一気に花開きました。

高遠閣で入場券を500円で購入します。

ゲートをくぐり、いよいよ高遠城址公園に入園します。

園内は一面の桜。美しいです。

東京の桜よりもピンク色が濃いです。

高遠城址公園は混雑していると聞いていましたが、東京のようなイモ洗い状態ではありません。ゆっくりと桜を見ることができます。
アクセスが悪く、気軽に行けない場所だからでしょうか。
中央本線の茅野から1時間。飯田線の伊那市駅からバスで30分という遠さです。
車の場合は中央道の伊那インターから30分ですが、桜の時期は大渋滞することで知られています。

桜雲橋の桜。

まさに桜の雲の上に橋が浮かんでいます。

橋の下から眺めてみます。

かつて堀があった場所は池になっています。
夜になるとライトアップされた桜が池に映し出されてとてもきれいなのだとか。
ただ、ライトアップを見るには高遠に宿泊するか、車で行く必要があります。
私のような路線バス日帰り勢には無理なのです。残念。

二の丸跡付近は飲食可能スペースになっており、屋台も出ています。
ただしシートを敷いての飲食や、簡易チェアを持参することは禁止です。

美しい桜の木の下でにぎわう屋台。
日本人としての幸せを感じる構図だと思います。

桜雲橋を渡り、本丸跡へ。

本丸跡。
高遠城は戦国時代武田氏の拠点となり、山本勘助や秋山信友によって大規模な改築が行われたそうです。
その後織田信長に攻められて落城し、江戸時代は高遠藩の藩庁となりました。
明治維新後廃城となりましたが、旧高遠藩士たちが桜を植え、その後公園として整備されました。

本丸跡から眺める南アルプス。

白い雪山とピンクの桜の対比がとてもきれいです。

再建された櫓。

かつての堀に桜が咲いています。

南曲輪周辺。公園の南側の方が桜の咲き具合が満開に近いです。

南曲輪からも桜に囲まれた南アルプスが良く見えます。

高遠城址公園は1500本もの桜が植えられています。

高遠城址公園の南側にある法憧院曲輪と呼ばれるエリア。
このあたりも桜が見事です。

園内を一通り回ったので、南側のゲートから外に出てみました。
高遠城址公園はチケットを持っていれば何度でも再入場可能です。

南ゲート前の桜は本当に見事。満開の桜が咲き乱れています。

バスの運転手さんは公園の南側の桜が満開と言っていましたが、その通りです。
ここまで美しい桜は見たことがありません。

桜のトンネルを下ります。

桜のトンネルは階段になっています。

高遠城址公園に隣接した高遠ダム。

高遠のダム湖周辺にも桜が咲いています。
桜の向こうにはアルプスの山々。

こちらも見事に咲いていますね。
公園内と違い飲食の規制が無いので、宴会している人たちがいました。

ダム湖沿いの美しい桜並木。

ダム湖から山道を登ります。
この先に高遠城址公園の桜を一望できるビュースポットがあるのです。

白銀の山々と桜。いい。実にいい。

高遠城址公園の桜を見下ろせるビュースポットは五郎山の中腹にある白山観音です。
登山道には小さな看板がありました。

山道を登ります。

登山道の入口から15分ほど歩き、白山観音へ。
木々の隙間から高遠城址公園が見えています。

望遠レンズで撮影するとすばらしい!
まさにピンクの海。桜の海です。

公園から30分かけて頑張って歩いた甲斐がありました。
こんな美しい景色を見られるとは・・・。

公園の桜を堪能し、外へ。
高遠城址公園の近くには最後の高遠藩主が開いた藩校がありました。
ここも桜がきれいです。

桜見物を終え、JRバスに乗って伊那市駅へ。そのまま松本へと向かいました。
すばらしかった。想像をはるかに超えていました。
こんな美しい桜を見られるからこそ、たくさんの人たちが遠路はるばる訪れるのでしょう。
高遠城址公園の桜は今日13日が満開。週末まではなんとか持つのではないでしょうか。
感染防止対策をしっかり立てたうえで、黙って桜を楽しみましょう。
見事な高遠城址公園の桜ですね。
南アルプスの白さが対比され
素晴らしい、
レポートありがとうございます。
地方で眺められる桜って、
都市部と違いゆったりして
落ち着きますよね。
気持ちの入り方が違うのでしょうか。