国内FA権を有する田村と中村の動向が注目されていますが、先日報知が田村の残留を報じています。

【ロッテ】田村龍弘が単年契約で残留、中村奨吾も残留を基本線に交渉(報知)
ロッテの田村龍弘捕手(28)が今季取得した国内FA権を行使せず残留を決めたことが31日、分かった。

 10年目の今季はコンディション不良に悩まされ1軍出場2試合に終わったが、19年までは正捕手として5年連続で100試合以上に出場した実力と経験を持つ。投手からの信頼も厚いことを球団は高く評価し、重要な戦力、若手の手本として期待。シーズン後は他球団でのプレーも視野に入れていたが、単年契約で残留を決めたようだ。


2015年から2018年まではマリーンズの正捕手として活躍していた田村。
しかし2019年に右太ももを痛めてからは、ケガによる欠場が増えてしまいました。
2020年は春先に腰痛により離脱。さらに9月には右手人差し指の骨折によりまた離脱。
優勝争いを繰り広げるチームのため完治しないまま無理に復帰し出場を続けたことで、余計にコンディションを悪化させてしまったように思えます。
2021年は左太ももの肉離れや左内腹斜筋損傷で離脱。
2019年からは柿沼や加藤との併用が増え、出番を減らしていきました。

2022年はコンディション不良に悩まされ、1軍での出場は2試合。
2軍でも38試合の出場にとどまりました。
どうも井口監督は田村を評価しておらず、体調が良くなっても使う気配を見せませんでしたね。
来年も井口監督のままならリスクを取ってでもFA宣言したでしょう。

田村にとってFA宣言はリスクが大きいです。
まずは体調面に問題があること。そして人的補償が必要なBランクであることです。
今年のFA戦線には西武の森がいますし、安くて経験豊富なキャッチャーならオリックスを自由契約になった松井がいます。
人的補償を差し出してまで田村を取りに行く球団があるかどうか。
あるいはロッテの情報欲しさにソフトバンクあたりが取りに行くかもしれませんが、試合に出られるかどうかは別の問題です。

吉井監督は佐藤をサードや外野で起用することで、田村を重用する姿勢を見せています。
このままマリーンズで頑張った方が得だと判断したとしてもおかしくありません。
活躍すれば移籍先の幅が広がりますし、活躍できなくても年俸が下がって人的補償不要のCランクになれば移籍先を見つけやすくなるでしょう。
まだ報知以外が報じていませんので、確定するまで待ちたいと思います。
なお、吉井監督も残留を望みつつ、静観する構えです。

【ロッテ】中村奨吾、田村龍弘らFA権保有者に吉井新監督熟考尊重も「もちろん残ってほしい」(ニッカン)
ロッテ吉井理人監督(57)が10月31日、FA(フリーエージェント)権を保有している選手たちへの思いを口にした。

日本シリーズが終わり、この日から有資格者が権利行使を行える申請期間が始まった。ロッテでは今季、新たに4選手が国内FA権を取得した。特に中村奨吾内野手(30)は不動の二塁手としてフルシーズンでの活躍が何年も続く、チームの屋台骨だ。キャプテンも務めている。

吉井監督は「これは編成とか、球団に任せているので」と、FA権保有者に直接思いを伝えることはしない意向だ。

しない理由もある。ヤクルトでの現役時代、FA権を行使して大リーグに渡った経験がある。

「自分がFAの時は、そういうのイヤだなと思ったので」

自分の実力でつかみ取った、一部のプロ野球選手にしか認められない権利だからこそ。「自分でやりたいことを見つけて。自分で選ぶ権利なので。人の意見に左右されないで、がっつり決めてほしいです」と願いながら「もちろん、残ってほしいですよ」と語気を強めて締めた。

中村奨と同様、長くセンターラインを支えてきた田村龍弘捕手(28)も今回、国内FA権を行使できる立場にある。今季は高卒ルーキー松川、佐藤都ら若い捕手がスタメンマスクの大半を占め、田村はわずか2試合の出場にとどまった。一方で松川は打力に課題があり、佐藤都はこの秋は一塁、三塁、外野など複数ポジションを試されている。

監督をはじめとした首脳陣が代わり、正捕手の座を失っていた田村の存在も、ガラッと変わる可能性がある。吉井監督は「投手にも信頼厚いので、彼は」と高く評価している。FA宣言後の残留を認めるのが、ロッテの通例。球団関係者は権利保有者に対し「全力で引き留めます」との姿勢を見せている。【金子真仁】


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