日本プロ野球に大変な疑惑が発生しました。
昭和のプロ野球を震撼させた黒い霧事件は西鉄ライオンズによる八百長でしたが、令和のプロ野球は札束でライバル球団を殴りつけるソフトバンクによるタンパリング疑惑。黒い影事件です。
マリーンズ残留が一部で報じられていたロベルト・オスナ投手。
しかし残留交渉がうまくいかず、12月1日付で自由契約となりました。
そしてこれです。
ソフトバンクがロッテから自由契約のオスナ獲得 米セーブ王争奪戦制し救援陣に厚み(西日本スポーツ)
ソフトバンク獲得のオスナは年俸6億円超か ロッテの“天敵”守護神がブルペンにもたらすもの(テレビ西日本)
オスナに1年契約6億円!
ロッテには出せない金額です。
しかし、ソフトバンクによるオスナ獲得には問題があります。
すなわちタンパリング、事前交渉です。
ソフトバンクのパーティーに近藤、オスナらしきシルエット「まもなく結果が出る」(西日本スポーツ)
自由契約となった選手と他球団が交渉できるのはNPBが公示を行った12月2日からです。
球団が契約更新を予定する選手を「保留選手」と呼び、その「保留選手」が11月30日以前に他球団と移籍交渉することは日本プロ野球協約第73条により禁止されています。
日本プロフェッショナル野球協約第73条(保留を侵す球団)
1 全保留選手が、他の球団から契約に関する交渉を受け、又は契約を締結し、そのために保留球団との公式交渉を拒否する疑いのある場合、保留球団は他の球団及びその選手を相手とし、コミッショナーに提訴することができる。
2 違反の事実が確認されたとき、コミッショナーは違反球団及び違反選手に対して制裁金を科し、かつ、その球団とその選手との契約を禁止し、その交渉に関係した球団の役職員に対して、その善意を挙証しない限り適当な期間その職務を停止される。
上記記事にあるソフトバンクのスポンサーパーティが行われた日時に注目してください。
オスナが自由契約となる前の、11月30日です。
11月30日の時点ではまだ自由契約になっていませんから、オスナとソフトバンクとの契約交渉は禁止されいるはずです。
しかし、オスナらしき選手のシルエットをスクリーンに映し、孫オーナーが「今、GMの三笠君が鋭意活動中です。まもなく結果が出ると思いますよ」と説明しています。
「活動中」とは?
当然、契約交渉でしょう。
「まもなく結果が出る」とは?
11月30日時点で、すでに交渉が進展しているということです。
これがタンパリングでなくて何なのか。
野球協約第73条は、タンパリングの疑いがあればコミッショナーへの提訴が可能です。
ソフトバンクがタンパリングを行ったかどうかではなく、その疑いがあるだけでも提訴できるのです。
オスナらしき選手の黒い影を示してオーナーが11月30日時点で「現在活動中」と説明したのですから、疑うだけの証拠は十分でしょう。
シルエットが示すタンパリング疑惑。
まさに令和の黒い影事件であります。
千葉ロッテマリーンズはソフトバンクホークスとロベルト・オスナ選手をタンパリングの疑いありとして提訴すべきです。
資金力で負けるのは仕方ありませんが、ルール違反は許されません。
戦いましょう。
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昭和のプロ野球を震撼させた黒い霧事件は西鉄ライオンズによる八百長でしたが、令和のプロ野球は札束でライバル球団を殴りつけるソフトバンクによるタンパリング疑惑。黒い影事件です。
マリーンズ残留が一部で報じられていたロベルト・オスナ投手。
しかし残留交渉がうまくいかず、12月1日付で自由契約となりました。
そしてこれです。
ソフトバンクがロッテから自由契約のオスナ獲得 米セーブ王争奪戦制し救援陣に厚み(西日本スポーツ)
ソフトバンクが、今季途中からロッテでプレーしたロベルト・オスナ投手(27)を獲得することが8日、分かった。米大リーグではアストロズ時代の2019年にセーブ王に輝くなど通算155セーブ。6月に加入したロッテでも29試合に登板して4勝1敗10セーブ、防御率0・91と圧巻の投球を見せたが、保留選手名簿を外れて自由契約となっていた。実績、実力ともに抜群の右腕の加入は、来季の覇権奪回を期すチームの大きな戦力となりそうだ。
来季、3年ぶりのリーグ優勝と日本一奪還を期す藤本ホークスに、文句なしの実力者が加わる。アストロズ時代の2019年に38セーブでア・リーグのセーブ王に輝き、今季は6月に加入したロッテで圧巻の投球を演じたオスナだ。
来日1年目から実力を存分に見せつけた。160キロに迫る剛速球にチェンジアップ、スライダーなどを交え、29回2/3を投げて3失点。防御率0点台の安定感を見せ、シーズン途中の加入ながら10セーブを挙げた。投球回を上回る32三振を奪い、わずか4四死球と制球力の高さも証明した。
年齢も27歳と若く、大リーグ球団も含めた今オフの争奪戦も予想される中、11月30日のソフトバンクのスポンサーパーティーで孫オーナーが「支援を惜しみなくやっていく」と約束し、オスナとみられるシルエットもスクリーンで紹介。2日公示のロッテの保留選手名簿からは外れていた。
オスナの加入は、来季のブルペン再編成にも大きなプラスとなる。通算127セーブの森が来季は先発転向し、今季セットアッパーとして大活躍した藤井も先発に回る見通し。今季途中から森に代わる抑えに回ったモイネロとともに、救援陣の柱として期待される。
来季へ向けた補強では、阪神を退団した右腕のガンケル、そして米大リーグで遊撃以外の8ポジションを守った経験のある万能内野手のアストゥディーヨの獲得が決定的。一方でデスパイネ、グラシアル、レイは退団する方針で、外国人の顔ぶれも変わりそうだ。
球団は今後、日本ハムから海外FA権を行使した近藤の獲得に全力を注ぐ。オリックスなどとの争奪戦を制するため、日本球界屈指の好打者に6年総額35億円近い大型契約を提示しているとみられる。3年ぶりの覇権奪回を見据え、補強の手は緩めない。
◇ ◇ ◇
◆ロベルト・オスナ 1995年2月7日生まれ、メキシコ出身。2015年に米大リーグ・ブルージェイズでメジャーデビュー。19年にはアストロズで38セーブを挙げてア・リーグの最多セーブのタイトルを獲得するなど、メジャー通算155セーブをマークした。今年はメキシコリーグでプレーし、6月にロッテと契約合意。今季は29試合に登板し、4勝1敗9ホールド10セーブ、防御率0・91の好成績を残した。188センチ、104キロ。右投げ右打ち。
ソフトバンク獲得のオスナは年俸6億円超か ロッテの“天敵”守護神がブルペンにもたらすもの(テレビ西日本)
ソフトバンクが来季の新外国人として、今季ロッテでプレーしたロベルト・オスナ投手(27)を獲得することが9日までに明らかになった。1年契約で年俸は6億円以上と見られる。残留を望むロッテとの交渉が不調に終わり、2日に公示された保留者名簿から外れ自由契約となっていた。
オスナはアストロズ時代の2019年に最多セーブのタイトルを獲得するなど米大リーグ通算155セーブ。その後は故障もあり低迷したが、メキシカンリーグを経て今年6月に推定年俸9000万円で加入したロッテでは29試合で4勝1敗10セーブ、防御率0・91をマークした。150キロ台後半の剛球とスライダー、チェンジアップなどを操り、29回2/3で与四球3と抜群の安定感だった。7度対戦したソフトバンクも計8イニングで1点しか奪えておらず、7三振。実力を知る天敵だからこそ味方になれば頼もしい戦力となる。
ソフトバンクは18年途中から不動の抑えを務めてきた森が故障もあり昨年から不調で、今季はセットアッパーで左腕のモイネロが途中から抑えに回り24セーブを挙げた。もっとも本来は8回が持ち場のモイネロは抑えでは安定感を欠く場面が散見され、守護神オスナが機能すればモイネロを再び8回に固定できる。森、さらに今季途中から8回を任された藤井は来季は先発に転向する見込みで、オスナ、モイネロを軸に嘉弥真、又吉、松本、津森、甲斐野らが競い合いながら勝ちパターンを形成することになりそうだ。
ソフトバンクの外国人は今季は投手がモイネロ、レイ、チャトウッド、スチュワート、野手がデスパイネ、グラシアル 、ガルビスだったが、チャトウッドはシーズン途中に退団し、デスパイネ、グラシアル 、レイも退団する見込み。来季の新外国人としては野手のアストゥディーヨが入団に基本合意しており、投手ではオスナに加え、阪神を退団したガンケルの獲得が決定的となっている。
来季3年ぶりの優勝、日本一を目指すソフトバンクは今オフ積極的な補強に動いており、外国人以外ではDeNAからFA宣言した嶺井をすでに獲得。日本ハムからFA宣言した近藤はソフトバンクを含む5球団の争奪戦となっており、本人の決断を待つ状況となっている。
(TNC「ももスポ」9日放送より)
オスナに1年契約6億円!
ロッテには出せない金額です。
しかし、ソフトバンクによるオスナ獲得には問題があります。
すなわちタンパリング、事前交渉です。
ソフトバンクのパーティーに近藤、オスナらしきシルエット「まもなく結果が出る」(西日本スポーツ)
ソフトバンクの孫正義オーナー(65)が30日、福岡市内で行われたスポンサーパーティーにビデオメッセージを寄せ、来季のV奪還へ全面支援を約束した。オリックスと同率ながらリーグ優勝を逃したことを悔しがる一方で、就任1年目の藤本博史監督(59)の手腕を高く評価。経験を積んだ若手への期待も込めた。後藤芳光社長兼オーナー代行(59)もオフの大型補強を約束した。
スクリーンに登場した孫オーナーは穏やかな表情で語り始めた。「今シーズンは2位で終わり、残念でした。同率2位ということで、ギリギリで最後の最後まで1位でいけると期待していたけど、本当に残念でした」。シーズン最終戦での歴史的V逸を残念がった。
新しい指揮官に藤本監督を据え、絶好の滑り出しだった。「開幕(から)連勝、連勝ということですごい勢いだなと。このままだと勝ち過ぎていいのかな。そんな余計な心配もしたけど、余計な心配でしたね」。苦々しく開幕8連勝のぬか喜びを思い返す場面も。
夏場には、けが人や新型コロナウイルスへの感染が相次ぎ、苦しい戦いが続いた。「新人も非常に活躍して、主力選手の欠場を補って本当に頑張ってもらった。若い彼らが来シーズン、また次のシーズンと大いに活躍してくれると期待できる」。若武者たちの台頭に希望も膨らんだ。
ただ、勝利を求めるオーナーは2位では満足できない。フロントはオフも大型補強に動いている。スクリーンを用いて後藤社長兼オーナー代行も熱弁。「補強はチームに強い刺激を与えてくれる。今年も積極的にやっている。(DeNAから)嶺井君が来てくれることになった」と報告した。
さらにスポンサーに向けて、獲得を目指しているガンケル(阪神を退団)、近藤(日本ハムからFA権を行使)、オスナ(今季ロッテ)とみられるシルエットを紹介。「今、GMの三笠君が鋭意活動中です。まもなく結果が出ると思いますよ」と予告した。
孫オーナーはスピーチで藤本監督について「新人監督とは全く思えない風貌と信頼感のある采配だった」と評価。来季から導入する4軍制についても「さらに育成の選手層を厚くして、競争をする中で若い選手が勝ち上がってくる。ベテランも刺激を受けながらまた良い手本として頑張ってもらいたい」と期待した。
最後には、ソフトバンクグループの総帥として「支援を惜しみなくやっていきたい」と全面バックアップを約束。V奪還を一丸でつかみにいく覚悟を示した。(小畑大悟)
自由契約となった選手と他球団が交渉できるのはNPBが公示を行った12月2日からです。
球団が契約更新を予定する選手を「保留選手」と呼び、その「保留選手」が11月30日以前に他球団と移籍交渉することは日本プロ野球協約第73条により禁止されています。
日本プロフェッショナル野球協約第73条(保留を侵す球団)
1 全保留選手が、他の球団から契約に関する交渉を受け、又は契約を締結し、そのために保留球団との公式交渉を拒否する疑いのある場合、保留球団は他の球団及びその選手を相手とし、コミッショナーに提訴することができる。
2 違反の事実が確認されたとき、コミッショナーは違反球団及び違反選手に対して制裁金を科し、かつ、その球団とその選手との契約を禁止し、その交渉に関係した球団の役職員に対して、その善意を挙証しない限り適当な期間その職務を停止される。
上記記事にあるソフトバンクのスポンサーパーティが行われた日時に注目してください。
オスナが自由契約となる前の、11月30日です。
11月30日の時点ではまだ自由契約になっていませんから、オスナとソフトバンクとの契約交渉は禁止されいるはずです。
しかし、オスナらしき選手のシルエットをスクリーンに映し、孫オーナーが「今、GMの三笠君が鋭意活動中です。まもなく結果が出ると思いますよ」と説明しています。
「活動中」とは?
当然、契約交渉でしょう。
「まもなく結果が出る」とは?
11月30日時点で、すでに交渉が進展しているということです。
これがタンパリングでなくて何なのか。
野球協約第73条は、タンパリングの疑いがあればコミッショナーへの提訴が可能です。
ソフトバンクがタンパリングを行ったかどうかではなく、その疑いがあるだけでも提訴できるのです。
オスナらしき選手の黒い影を示してオーナーが11月30日時点で「現在活動中」と説明したのですから、疑うだけの証拠は十分でしょう。
シルエットが示すタンパリング疑惑。
まさに令和の黒い影事件であります。
千葉ロッテマリーンズはソフトバンクホークスとロベルト・オスナ選手をタンパリングの疑いありとして提訴すべきです。
資金力で負けるのは仕方ありませんが、ルール違反は許されません。
戦いましょう。
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