マリーンズ 5 - 8 バファローズ  10/18(水) 18:00 京セラD大阪
ニッカン式スコア



先発 マリーンズ:美馬  バファローズ:山本

マリーンズスタメン
1番: 荻野 (右)、2番: 藤岡 (遊)、3番: 角中 (左)、4番: ポランコ (指)、5番: 安田 (三)、6番: 岡 (中)、7番: 山口 (一)、8番: 松川 (捕)、9番: 中村奨 (二)

バファローズスタメン
1番: 中川圭 (中)、2番: 西野 (二)、3番: 森 (右)、4番: セデーニョ (指)、5番: 杉本 (左)、6番: ゴンザレス (一)、7番: 紅林 (遊)、8番: 宗 (三)、9番: 若月 (捕)

いよいよ始まりました。CSファイナルステージ第1戦。
バファローズ先発の山本は今季マリーンズ戦で4戦3勝。
28イニングでたった2点しか取れませんでした。対戦防御率は脅威の0.64です。

しかし、今日は山本の様子が少しおかしかったです。
ストレートは速いのですが、細かな制球が定まらず、特に変化球が決まりません。
また、マリーンズもインコース低めの球を振らず、見送ることを徹底していました。
するとどうなるか。とんでもないことが起きたのです。

1回表。
先頭荻野のピッチャー返しを山本がグラブで弾く内野安打。
藤岡センター前ヒット。無死1,2塁。
角中送りバント、1死2,3塁。
ここでポランコが右中間にタイムリーツーベースヒットを放ち2−0。
試合開始早々先制してしまいました。

安田セカンド内野安打。1死1,2塁。
岡センター前ヒットで1死満塁。
ここで山口ショートゴロも、3塁ランナーがホームインし3−0。
シーズン中なら三振していたボールですが、食らいつきましたね。
最後は松川三振でチェンジ。
なんと3点も取ってしまいました。今シーズン山本から2点しか取れていないにも関わらずです。

1回裏。
中川センターフライ、西野レフトフライ、森レフトへのツーベースヒットで2死2塁。
ピンチでしたがセデーニョセンターフライでチェンジ。
美馬が初回を抑えました。

3回表。
角中四球、ポランコ見逃し三振、安田四球で1死1,2塁。
山本の1イニング2四球は非常に珍しいです。
チャンスでしたが岡三振、山口三振でチェンジ。
この回に畳みかけたかったですね。

4回裏。
森ファーストゴロ、セデーニョライト前ヒット、杉本セカンドフライで2死1塁。
ゴンザレス四球、2死1,2塁。ピンチです。
ここまで踏ん張ってきた美馬ですが、紅林にライトへのタイムリーツーベースを打たれて3−2。
さらに胸にもレフトへのタイムリーヒットを打たれて3−3。
追いつかれてしまいました。
美馬はこの回限りで降板。限界と判断のでしょう。

5回裏。
マリーンズのピッチャーは中森。
中川セカンドゴロ、西野ショートゴロ、森センターフライでチェンジ。
中森がたった4球で片づけました。

6回表。
山口レフト前ヒット、松川送りバントで1死2塁。
中村三振、2死2塁。
ここで荻野がセンターへタイムリーヒットを放ち4−3。
マリーンズが再び勝ち越しました。

6回裏。
マリーンズのピッチャーは中村稔。
いきなりセデーニョに四球を与えると、杉本にセンターへのタイムリーツーベースヒットを打たれて4−4。
中村稔は平常心を失っているようでした。吉井監督はピッチャーを東妻に代えます。
しかし東妻は無死2塁の場面で暴投をかましてランナーを3塁に進めると、ゴンザレスを歩かせ無死1,3塁。
続く紅林に右中間を破るタイムリーヒットを打たれて4−5。
勝ち越しを許してしまいました。
さらに宗送りバントで1死2,3塁となり、若月のピッチャーゴロでランナーホームイン。
4−6。2点差です。
さらに中川にもタイムリーヒットを打たれて4−7。
マリーンズはこの回4点を失い、逆転を許してしまいました。

7回表。
藤岡センター前ヒット、角中ライト前ヒットで無死1,3塁。
ここでポランコが犠牲フライを放ち5−7。2点差とします。
しかし1死1塁で安田がセカンドゴロゲッツーに倒れてチェンジ。
ここは打ってほしい場面でした。
とはいえ、あの山本から5点です。すごいことですよこれは。

7回裏。
マリーンズのピッチャーは坂本。
森、セデーニョ、杉本を抑えてチェンジとなります。

8回表。
バファローズのピッチャーは山崎颯。山本は7回5失点で降板です。
岡ライト前ヒット、山口三振、代打佐藤レフトフライ、中村三振でチェンジ。
中村奨吾から打てる気配を全く感じません。

8回裏。
マリーンズのピッチャーは鈴木。
2アウトから宗にツーベースヒットを打たれると、若月にライトへのツーベースヒットを打たれて5−8。
3点差となりました。

9回表。
バファローズのピッチャーは平野。
2アウトから角中が四球を選ぶも、ポランコファーストゴロで試合終了。
5−8で敗れました。アドバンテージも含めバファローズ2勝です。

せっかく山本から5点も取ったのですから勝ちたかったです。
試合の鍵は6回の継投ですね。左対左ですが、中村稔のシンカーに期待して起用したのだそうです。
ただ中村稔が平常心を失っており、抑えることができませんでした。
継投失敗だと批判するのは結果論でしょう。中森をイニング跨ぎさせて抑える保証はありませんし、そこまで信頼できるピッチャーでもないです。
投手起用は本当に難しい。ペルドモ不在が響いた形となりました。

切り替えて、明日は勝ちましょう。


【ロッテ】吉井監督「中村のシンカーいけると思って…」山本由伸から5得点奪うも痛恨逆転負け(ニッカン)
ロッテが痛恨の逆転負けを喫した。打線がノーヒットノーランを含む今季4戦3敗のオリックス山本に10安打で5得点。だが投手陣が踏ん張りきれなかった。

ポイントは4−3と勝ち越した直後の6回だった。吉井監督は「対戦成績を見たら左の方が弱いバッターが続いていたので、中村(稔弥)のシンカーでいけると思って出したんですけれど。作戦を出したのはこっちなので」と説明し、責任は自身が負った。

左腕の中村稔が先頭に四球後、杉本に右中間を破る同点二塁打。続くゴンザレスに2ボールとすると「かなり緊張していたみたい。いつもの球が投げられなかったから『これじゃ投げても一緒だな』と思って」と東妻に交代。東妻は「西村さんが先かなと思っていた。だけどしっかり気持ちをつくっていた。自分は紅林さんに打たれていなかったので」とマウンドに向かったが、紅林の右前適時打で勝ち越され、一挙4失点につながった。

指揮官は「松川は正解」と前置きした上で、配球に苦言を呈した。中村稔にはシンカーを多投させ、東妻には対紅林でスライダーを6球連続で要求。「松川の欠点でピンチになると変化球が多くなる。もうちょい勉強しないと、この先もピンチの場面で起きるかなと思う」。松川も「データ的にも(変化球が)合ってないのがあったんですけれど、考えれば真っすぐをどこかで使えば良かった。もっと違った配球も出来たんじゃないかと思う」と反省した。初戦を落とし、アドバンテージを含めれば2敗。収穫と反省を次に生かすしかない。【鎌田直秀】



【ロッテ】黒木コーチ「厳しいのは分かった上で送り出している」勝ち越し直後の6回の継投を説明(ニッカン)
ロッテ黒木知宏投手コーチ(49)が試合後、1点を勝ち越した直後の6回の継投について振り返った。

3番手で中村稔弥投手(27)を起用も、先頭の4番セデーニョに四球。5番杉本に右中間を破られて同点適時二塁打を浴びた。さらに、6番ゴンザレスを2ボールとしたところで4番手の東妻勇輔投手(27)を投入したが、オリックス打線を止められず、この回に一挙4失点。試合を決められてしまった。

黒木投手コーチは中村稔をゴンザレスとの対戦中に交代させた継投について「あれはちょっとストライクが入る感じがなかったと(吉井)監督と話をして、そのままピンチを招くのであればっていう判断で、あそこで継投しました」と説明。東妻は厳しい場面での登板となったことについても「厳しいのは分かった上で我々は送り出しているので、いろんなことを想定しながらというところ。ベンチの采配としては、あそこは最善を尽くすってところで、中村にちょっと悪かったですけど東妻にしたというところですね」と振り返った。