さすが読売、自分たちに不利な記事を強引につぶすとはまさにナベツネイズム!

事の発端は今週水曜発売の週刊文春(10月7日号)の「読売がライブドアつぶしのため楽天の参入を哀願した」という記事と、先週末発売の日経ビジネス(9月27日号)に掲載された「読売が楽天に新規参入を要請した」という記事について、
「読売と楽天の黒い関係だと?事実無根だ!記事を取り消せ!そして謝罪しろ!」
と文芸春秋と日経BB宛に抗議文を送りつけたことです。

巨人:文春、日経BPに抗議書送付 球界再編めぐる記事で(毎日)

しかし文春側は読売の恫喝に動じず、新聞各紙に「楽天三木谷に『ライブドア潰し』を哀願した巨人軍桃井球団社長」「ナベツネ帝国の逆襲」などの見出しを付けた広告を掲載しました。ところが前述の抗議文を文春あてに送りつけていた読売は、30日付の朝刊に掲載された週刊文春の広告のうち、「巨人軍桃井球団社長」と「ナベツネ帝国の逆襲」、「9.14極秘会議で決まった新規球団参入宣言」の文字、さらにナベツネの顔写真を黒く塗りつぶしてしまったと言うわけです。

巨人: 文春の球界再編記事に抗議書 広告の一部塗りつぶす(毎日)

 いくらなんでもやりすぎでしょ。雑誌広告のエロワードを塗りつぶすのとはわけが違いますよ。

 火の無いところに煙は立たないとはよく言ったもので、この愚行で記事の内容は半ば事実と認めたも同然でしょう。記事に反論するなら紙面でやればいいんです。そのための新聞なんですから。
 だいたいこれは立派な検閲であり、小泉批判はよくても読売批判は強引につぶすという姿勢はマスコミとして問題なんじゃないでしょうか。大体マスコミは強大な権力なんだから批判にさらされて当然だと思います。

 このニュースは朝の情報番組でこぞって取り上げられ、読売紙面と他紙紙面に掲載された広告を画面一杯に使って比較していました。読売とナベツネを消すとまるで楽天三木谷社長だけが悪人に見えてしまいます。
 日テレ系列のズームインの新聞コーナーでもとり上げていたとのこと。辛坊さんはすばらしい!

いや本当に救いようの無い新聞ですね。しかも社説じゃ根来留任を賞賛しているし、いまやある意味朝日より面白い新聞ですね。

解説・とどまる勇気の決断

これから選手と球団が新しいプロ野球を作っていこうという大事な時期に、コミッショナー不在という異常事態は何とか避けることができた。
根来コミッショナーにとっては、職を辞すことより、とどまることの方が、はるかにエネルギーと勇気を要する決断だったろう。

スト突入直前の辞意表明は、「敵前逃亡」との批判を浴びた。 しかし、その決断に至った理由は、正確には伝えられていない。
コミッショナーは、スト収拾を訴えた「根来提案」が、球団の経営権、管理権を侵していることをもっとも気にしていた。
「管理権に属することを取引して、ストを収拾するような姿勢は間違っている」。厳格な法律家ゆえの判断だ。
「根来提案」自体は球団にも選手会にも受け入れられたが、結果としてストになった。
辞意は根来流の責任の取り方だが、客観的にはやめざるを得ない理由はなかった。

有識者会議は、プロ野球を根底から変えていくシステムだ。
勇気を持って職にとどまったコミッショナーが、今後、どういう形で責任を果たしていくのか、期待したい。


こんな新聞が1000万部売れるこの国ってすばらしいですね。(棒読み)

そんな読売に、フランス革命のヴォルテールの言葉を贈ります。

「私は君の言うことには反対だ。だが、君がそれを言う権利を、私は命をかけて守る」

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